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このカメラは池袋の大手量販店のジャンクワゴンで300円で救出しました。AF-2(1981年5月発売)はリコーで最初のオートフォーカス+モーター巻上げカメラですが、それにデート機能を加えたモデルが本機で、赤や緑のラインがデザイン上のアクセントとして入る真四角のプラスチックボディは、いかにも1980年代前半という趣を感じます(その後1980年代終盤から家庭向け工業製品は“エルゴノミックデザイン”と称して丸く膨らんでいきました)。モーター内臓により、それまでリコーが積極的に取り入れていたスプリングによる自動巻上げに終止符が打たれました。
本機のオートフォーカスはセイコーのFCM(フォーカス・コントロール・モジュール)を用いたパッシブ方式で、同じモジュールを使用したフジカ・オート7やマミヤMと同様に、暗いときのピント合わせでは補助光が発光されました(補助光はフジカとマミヤがピンク色なのに対し本機は白色)。親切な点として、「レンズキャップをはめるとスイッチが押されてシャッターロックがかかる。」「ファインダーは当時のリコー一眼レフXRシリーズ用の視度アタッチメントが使える。」更に「「3つの音で3つのオート」なる解説のシールが貼ってある。」の3点が挙げられますが、このシールの中で「ジー」と表現されていたフィルムの巻上げ音は、実際はかなり大きくてとても安っぽい感じがしました。また、最後まで撮りきるとフィルムが自動的に巻戻されましたが、その際、巻き戻し終了を知らせてくれるブザーの音もビックリするくらい大きなものでした。
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シャッター:プログラム電子シャッター(1/8秒〜1/500秒) / 受光素子:CdS ピント合わせ:オートフォーカス(セイコーFCMパッシブ方式) / フラッシュ:あり(ポップアップ・手動) 電源:単3型乾電池×2 / サイズ:132×79×55mm / 重量:約360g | ||||
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