MYPORT 330 SUPER

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MYPORT 330 SUPER
MYPORT 330 SUPER
池袋の大手量販店のジャンクワゴンから100円(+消費税)で連れて来たカメラです。デジカメが普及し始める数年前、ズームレンズの高倍率化と多機能化が最も盛り上がっていた時期に発売されたオートフォーカスカメラ。これだけ小型でありながらズーム比約3.4倍というのは、当時としてはたいしたものでした。しかし最長の130mmで開放F値が9.5・・・・これって果たして高性能と呼んでよかったのでしょうか??

オートフォーカスは7つのゾーンで測距するマルチAF。ファインダーにはピントを合わせたポイントが液晶表示されました。パララックス補正も液晶表示。レンズのすぐ横にあるランプは赤目軽減用兼AF補助で、かなり強烈な光を発しました。トップにある2つのダイヤルのおかげで、本機はこの手のカメラにしては操作性が良く感じました。シャッターから遠い方のダイヤルは撮影モード切り換えで、こちら側だけピクトが内照式になっていました。モードは「シングルAF」「オート」「ポートレート」「アクション」「風景」「スーパーインテリジェント夜景」の6つで、「アクション」では1コマ/秒の連続撮影が可能。「スーパーインテリジェント夜景」は主要被写体とバックの両方にピントを合わせながら二重露光するというものでした。もう片方、シャッターに近い方のダイヤルはパワーのON/OFFとセルフタイマー、リモコン、巻上げモードの切換えでした。フラッシュはズーム式で最大GN21という大光量のもの。「赤目軽減」「発光禁止」「日中シンクロ」「スローシンクロ」「赤目軽減スローシンクロ」と至れり尽せりでした。フィルムを入れると最初に全部巻き出して撮影したコマからパトローネに戻すプレワインディング方式を採用。被写体が最短撮影距離(1m)よりも近いとシャッターがロックされる安全策もとられていました。

レンズはマルチコート3面、非球面3面というハイテクもの。写りはワイド域ではどことなくドライで潤いや艶気をあまり感じられませんが、正確できちっとした写りとも言えました。しかしテレ域では近景を撮ろうとすると甘くなり、しかも絞り込まれるのでボケが中途半端で決して誉められたものではありませんでした。ワイド域のみ使うのであれば超多機能お気軽カメラとして評価できました。1996年2月にシルバータイプも発売されました。

←38mm時と130mm時のズームレンズの様子
  3段の沈胴式です

発売:1995年4月 / 当時価格:60,000円
レンズ:RICOH ASPHERIC ZOOM 38mmF4.5-130mmF9.5(3群6枚)
シャッター:プログラム電子シャッター(2秒〜1/330秒) / 受光素子:SPD
ピント合わせ:オートフォーカス(パッシブ式・7ゾーンマルチ)
フラッシュ:あり(固定・自動・強制発光可・キャンセル可) / 電源:CR-123A型リチウム電池×1
サイズ:128×72×52mm / 重量:約295g










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