R1

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リコーRシリーズのトップを飾ったR1です。コニカBIG MINIで開かれた「コンパクト+良質」路線に乗り、オリンパスμ、フジ・ティアラ、キヤノン・オートボーイF等が登場しましたが、これらの中において最も小さく、また個性的なカメラがこのR1でした。R1の一番分かりやすい特徴は、やはりこのボディの薄さでしょう。グリップの膨らんだ部分にフィルムのパトローネを納め、他の部分ではパトローネの直径と同じ25mmという薄さを実現していました。他にも、オートフォーカスはマルチとシングルの切替が可能で、ファインダーでもピントの合わせる場所が液晶表示で確認可能。パノラマ撮影時に限定されますが、24mmというワイド撮影も可能といった特徴を備えていました。
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このカメラは、それまでminocatの妻が使っていたフジ・カルディア・トラベル・ミニが不調になったため、その代替として東京・御徒町のディスカウントショップで買ったものでした(珍しく中古じゃない!)。ちょうど本機のマイナーチェンジモデル、R1sが発売された直後だったので、希望小売価格の半値以下で買いました。カメラの写真をご覧いただくとわかるとおり、落下によってトップの一番端のボタンが吹っ飛んでいます。しかし動作的には問題ないので、minocatは新たに我が家にやって来たカルディア・トラベル・ミニを再び妻に与え、このR1はパノラマ切替機能を捨ててフルサイズ専用機にしてしまいました。いくつかのサイトでパノラママスクの固定または除去の方法を紹介していましたが、minocatは瞬間接着剤で貼っただけという手抜き作業でした。(瞬間接着剤は揮発する際に周囲を白くしてしまうことがあるため、レンズに影響が及ばないように注意が必要。)その後、このカメラではほとんど24mmで写していました。

フルサイズでの24mmは流石に四隅がケラレて光量落ちしていますが、それでも予想したほどではありませんでした。中央部分はそこそこシャープできちんと解像しており、いかにも現代のコンパクトカメラといった写りでした。AFもAEもレベルが高いのでかなり信用できました。後から発売された高価なGR1やGR21のように “作品” を撮るのではなく、シャツのポケットに入れて持ち歩き、ハッとした瞬間をサッと撮る・・・・そんなメモ代わりの気軽な使い方が一番よく似合うカメラだと思いました。

発売:1994年9月 / 当時価格:40,000円
レンズ:RICOH LENS 30mmF3.5(4群4枚)/24mmF8(6群6枚)
シャッター:プログラム電子シャッター(2秒〜1/500秒) / 受光素子:SPD(2分割)
ピント合わせ:パッシブ方式マルチオートフォーカス(シングル可)
フラッシュ:あり(固定・自動発光・強制発光可・キャンセル可・夜景モード・赤目軽減モード)
電源:CR2型リチウム電池×1 / サイズ:117×61×25mm / 重量:約145g










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