RT-550 DATE

ここは標準文字サイズのページです。大きな文字でご覧になりたい方は こちらをクリック
RT-550 D
RT-550 D
本機は前年に発売されたTF-500 Dの言わばリファインモデルで、大きさ的にはほとんど変わっていませんが、外観がシンプルで “つるん” とした感じになりました。わずかに軽量化されて値段も下げられたましたが、レンズの口径も幾分小さくなりました。

自動発光のフラッシュをキャンセルする方法が、TF-500 Dではポップアップしたフラッシュを押し戻して、押さえながら撮るという少々強引なものでしたが、本機では固定フラッシュになったので、ボタンを押しながらシャッターをきるという方法に変わりました。約1コマ/秒の連続撮影機能は残されましたが、+2EVの逆光補正は省かれ、さらに受光素子がSPDからCdSになぜか後退(?)していました。 TF-500 D同様に、本機にも105mmの望遠撮影用に別売の専用テレコンバーター(7,500円)が用意されていました。

minocatのところにいるRT-550 DATEはコンバージョンレンズが曇っていて70mmでの撮影ができませんでした。しかし、35mmでの写りには正直言って驚かされました。適度にシャープで発色も良好、更に夜の街中をノーフラッシュで試したときは、ほとんど肉眼で見たままに写っていました。安っぽい外見は別として、本機は前作のTF-500 D同様に(35mm出の撮影にに限って言えば)写りに対して何の心配もなく使える素晴らしいカメラだと思いました。このカメラは一時期カメラショップのジャンクワゴンでよく目にしましたが、ファインダー周りの透明アクリルが弱いので、隅が欠けていたりキズがついたものがほとんどでした。綺麗な個体は希少でした。


発売:1988年9月 / 当時価格:46,500円
レンズ:RICOH LENS 35mmF3.5(3群4枚)/70mmF6.6(6群8枚)
シャッター:プログラム式電子シャッター(1〜1/500秒) / 受光素子:CdS
ピント合わせ:オートフォーカス(赤外線アクティブ式・23ステップ)
フラッシュ:あり(固定・自動発光・キャンセル可) / 電源:CR-P2リチウム電池×1
サイズ:137×73.5×54mm / 重量:約305g










inserted by FC2 system