RX-60

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RX-60
RX-60
1994年9月に25mmという驚異的に薄いボディでセンセーションを巻き起こしたR1の思想を生かしつつグッと簡略化したのが本機でした。一番の特徴はどこでも手に入る単3型乾電池に対応していたこと。主にアジア地域での販売をメインに開発されたことがうかがえます。
ピント合わせはオートではなくマニュアルとし、右手親指の腹で操作するダイヤルによって調節する方式をとっていました。レンズはR1と同じ30mmながら、4群4枚のF3.5から3群3枚のF3.9に簡略化されていました。
ダイヤルを花のマークに合わせると0.68mまで寄ることができ、緑色の●マークにすれば1.2m〜∞のパンフォーカスとして撮影できました。別売のリモコン(2,000円)を使えばカメラに触れずにシャッターを切れるので、記念撮影はもとより、1/4秒までのスローシャッターを活かした撮影にも威力を発揮できました。フィルムを入れて裏蓋を閉じると一旦全部巻き出し、撮ったコマからパトローネに戻して行くプレワインディング方式を採用。

写りの印象ですが、特に奇をてらうわけでもなく、すべてにおいて程々という感じがしました。解像度程々、色合い程々・・・一見大味なように見えますが、しかし実はちゃんと写っている・・・そんな不思議な写りに思えました。ただ、やはりより良く見せるためにはプリント技術に頼ろうとしている部分も若干感じられました。そうは言っても、機構をシンプルにし、コストを抑えた本気には好感が持てました。この手のカメラは意外と使っていて楽しいものです。minocat的には結構お気に入りのひとつでした。

発売:2000年6月 / 当時価格:15,000円 / レンズ:RICOH LENS 30mmF3.9(3群3枚)
シャッター:プログラム電子シャッター(1/4〜1/500秒) / 受光素子:CdS
ピント合わせ:ダイヤル式ゾーンフォーカス(4点)
フラッシュ:あり(固定・自動発光・強制発光可・キャンセル可・赤目軽減モード)
電源:単3型乾電池×1 / サイズ:122.5×64.5×29.3(グリップ部:37.3)mm / 重量:約200g










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